ギターエフェクターを使ったサウンドデザインの基礎と、効果的な使い方を解説の歪み系2回目はディストーション。これもオーバードライブと並び重要なエフェクターです。
ディストーションとは
ディストーションはオーバードライブよりも強い歪みが出せるエフェクターです。
チューブギターアンプのリードサウンドのようなパワフルで攻撃的なサウンドから激しいバッキングサウンドなども作れます。
ジャンルで言えばロック、ハードロック、メタル、パンクなどの激しい音楽スタイルに合うサウンドです。
ディストーションの主な特徴と使い方
サウンドの特徴
- 音の厚み:ディストーションはギターの音を厚くするのでサウンドががダイナミックになります。
- サスティーンが増える:ディストーションは歪みが増す事によって音の長さ(サステイン)が出るのでロングトーンやフィードバックなどクリーンサウンドでは得られない効果が得られます。
- アタックの強さ:ディストーションはギターのピッキングアタックが出やすいのでフレーズが見えやすくなる。
使い方
- オーバードライブと同じでオンにした時の全体の出力レベルの調整をして歪みの強さを調整し、トーンで明るさを調整する。
オーバードライブと併用する場合はディストーションの歪みを少し下げて、オーバードライブで歪みを足すというサウンドメイキングもある。
音楽的な応用
- リフ:低音弦でのパワーコードなどディストーションを使ったリフはパワフルで迫力が出るので曲に強いインパクトを与えれる。
- ソロ:ハイポジションでのソロでも音が前に出て輪郭があるのでアンサンブルの中でも存在感を出せる。
- コードストローク:ディストーションをかけたコードストロークは音の厚みが増し、リズムギターとして曲全体に力強さを加えることができる。
選び方
ディストーションはいろんな音作りができるエフェクターなのでバッキングとして使うのか、リード専用として使うのか、常にオンの状態で使うのかなど使い方や設定は色々作れるので幅広い音楽スタイルに対応出来ると思います。アンプライクな使い方なら中域が出るタイプを選んだ方が良いしソロようなら少し低域があるタイプなど、使いたい場面とそれぞれの特徴を理解して自分の演奏スタイルに合ったディストーションサウンドを見つけましょう。