レコード会社へデモテープを送る時のポイント

音楽業界で注目されるには、しっかりとした楽曲を収めたデモテープが重要です。
特に宅録は、何度でも録音できるという強みがあるので、その利点を最大限に活かし、音楽関係者にアピールできるデモテープ作りを考えるのが良いと思います。
今回はデモテープ作り方や楽曲選びのコツなどを僕の経験から紹介したいと思います。

目次

音楽関係者に聴いてもらえるデモテープの作り方:宅録を活かすコツ

デモテープ制作で僕が一番重要だと考えているのは、やはり楽曲です。
企画やテーマももちろん重要ですが、「これは売れる」と音楽関係者が納得できるような楽曲でなければ、次のステップには進めません。
音楽の好みは人それぞれですが、プロの耳で聴いたときに、楽曲・アレンジ・音質などの面で「これは売っても大丈夫!」と納得させれる事、商品価値があると思わせれるかが重要です。

デモテープに入れる楽曲の数は何曲くらいがいいかの?

プロデューサーの立場として、「デモには何曲収録すべき?」という質問をよく受けますが、経験上、3曲が最適だと考えています。

1曲では足りない理由

1曲だけだと、聴いた相手がその楽曲に強く惹かれなければ終わってしまう可能性が高いです。

2曲のデメリット

アップテンポな曲とバラードのように対照的な2曲を用意するのも一案ですが、音楽関係者からの声で「2曲だとを聞き比べてしまって、どっちがメインなのか?どちらがやりたいのかが分からなくて選考しづらい。」と聞いたことがあります。

3曲がベストだと考える理由

3曲であれば、アーティストとしてのバリエーションを伝えつつ、聴く人を飽きさせることなく、自分の音楽性を十分にアピールできます。

例えば、プリンスのアルバム「パープルレイン」だと以下のような構成イメージです。

  1. Let’s Go Crazy
  2. Take Me With U
  3. Purple Rain

こんな感じで異なるタイプの楽曲を3曲収録することで、アーティストの幅広さを伝えることができます。

どこまで作りこんだらいいか?楽曲のアレンジ

この話はあくまで「宅録でメジャーデビューする」という考えでの提案ですが、&[AND]の時に僕は、現在発売されているレベルとほぼかわらないくらいまで作り込んだデモテープを作成しました。

なぜなら前にも書いたようにレコード会社は、費用対効果の高い商品(音楽)を求めています。
曲を売るまでの工程は[楽曲の制作にかかるお金]に書いたような作業を経て、商品にしますので、その分の費用が掛かります。

デモテープレベルでの作り方ではなく、このまま発売できる!くらいアレンジもし、音質も高め、想定できる限り作り込んだものを聴いてもらう。その方が、商品価値が分かっていいと考えています。
ですからクオリティーはデモというより完パケ状態を聞かせれるのがベストです。

宅録環境の整備が鍵

良い楽曲を作るには、まず宅録環境を整えることが大切です。以下のポイントを意識してみてください。

  • 高品質なオーディオインターフェースやマイクの導入
  • 録音環境を整えるための防音や吸音対策
  • 楽曲制作ソフトやプラグインの選定

これらを活用しながら、何度も録音を重ねて納得いくまで仕上げていくと良いと思います。

まとめ:音楽関係者に響くデモテープを目指して

デモテープはアーティストの名刺とも言える存在です。3曲というバランスの良い楽曲構成で、自分の音楽性をしっかりとアピールして、宅録の強みを活かし、プロが納得するクオリティの作品を仕上げることが成功への近道です。
準備を整えたら、自信を持って音楽業界に挑戦してください。

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