アラン・ホールズワースがプロデュースしたYAMAHAのエフェクトボックス「UD-STOMP」。
「何台ものラックタイプのディレイを使っていたのが、このUD-STOMP1台で完結できた」という話を聞いて、かなり注目していたペダルタイプのディレイです。
実際に使った感想や特徴、利点と課題を詳しく解説します。
YAMAHA UD-STOMPの特徴
アラン・ホールズワースの思想を反映した設計
UD-STOMPは、アラン・ホールズワースが愛用していた複数のラックディレイシステムを1台で実現したペダル型ディレイ。ステレオ出力に対応していて、2台のアンプに繋いで鳴らしてみたら、すごく広がりのあるぜいたくな音で、久しぶりに感動しました。
8系統のディレイ搭載
このモデルには8つの独立したディレイが内蔵されていて、直列、並列など自由に接続方法をアレンジできます。ステレオのLチャンネルとRチャンネルで異なるエフェクトチェーンを作ることもできるので、とても創造的なサウンド設計が可能です。価格(定価50,000円)を考えると、この多機能性は驚きですね。
実際に使用してみた感想
感動の広がりあるサウンド
試奏時、2台のアンプを使って鳴らしたら、とても広がりを感じました。
僕は昔、3台のスピーカーを同時に鳴らすシステムを組んでいたので、この広がりの感覚は知っていたのですが、それ以上のクオリティでした。この音質が1台のペダルで得られるのは驚きです。
操作性に課題あり
ツマミ類をいじってると、これがとてもわかりづらい・・・。
思いどおりに音がだせないなぁ~と考えていると、店員さんが「これはわかりづらいでしょ~」と言って、マニュアルを出してきてくれました。
とても親切な店員さんで、いろいろ一緒にマニュアルを見ながら手伝ってくれたのですが、それでも思いどおりにできなくて、これはかなりのくせ者だなと。
店員さんも「これは難しいんですよね。試奏する人は、ほとんどいないし、でも音も機能もダントツですよ。」と自信満々で言ってました。
音質と機能の印象
ディレイとコーラスのクオリティ
ディレイはパンニングを細かく設定でき、空間的で幻想的なサウンドが特徴。ギターらしからぬ音が好きな僕には、とても好印象。コーラス系の音もぶ厚く抜けも良いので申し分ない音です。
もちろんフットスイッチの遅れもなく、タップやサンプリング機能もあり、これはアラン・ホールズワースが1台で完結できたというのも、本当かもしれないですね。
まとめ:UD-STOMPは買いか?
良い点
- 多機能で音質が高い
- 1台で広がりのある音を再現可能
困る点
- 操作が難しく分かりづらい
使用頻度
システムに組み込むと、ほぼ100%の頻度で活用できるでしょう。耐久性も十分で、真夏の機材移動やライブでも問題なく動作しました。(東京→大阪&名古屋のLIVEで2回使用)
アラン・ホールズワースとのコラボレーションにより生まれた究極のエフェクトボックス。Stompシリーズ共通のボディに、ハイクオリティなデジタルディレイを8台内臓。それらを個別にコントロールすることにより、壮大な音像空間をクリエイトすることができます。もちろん設定データは90個のユーザーエリアに保存して、同時に切り替え可能。レコーディングはもちろん、ライブでのパフォーマンスの可能性を広げます。90個のプリセットエリアには、アラン・ホールズワース本人が作った27の音色パッチを搭載。多くのギタリストの羨望の的だった「あのサウンド」が手に入ります