小型デジタル・パワーアンプ iSP Technologies / STEALTH PRO Power Amplifier|ギタリストの機材解説

iSP Technologies / STEALTH PRO Power Amplifierは、175Wの出力を誇るコンパクトなデジタル・パワーアンプです。主にステージやリハーサルでのモニター用キャビネット駆動に活用しているんですが、その性能と使いやすさに感動したので、詳しくレビューしてみます。

目次

サイズと設計の特徴

まず、このアンプはとにかく軽量・コンパクト

  • サイズ:横22.8cm、縦10cm、高さ5cm
  • 重さ:544g

これだけ小さく軽いと、持ち運びにも全く困りません。ツマミはVOLUMEひとつだけというシンプル設計もポイントです。ただ、付属の専用ACアダプターが本体より少し重い・・・のが残念。

出力仕様

このアンプの出力スペックは以下の通りです:

  • モノラル/ブリッジ接続
  • 8Ω:175W
  • 16Ω:106W
  • ステレオ使用
  • 4Ω(各ch):90W
  • 8Ω(各ch):60W

使用環境に応じた柔軟な設定が可能で、どの接続方法でも十分な音量とパワーを発揮すると思います。

接続方法と使い勝手

セットアップは次のような流れです:

  1. ギター → FRACTAL AUDIO SYSTEMS FM3にイン
  2. FM3 → ステレオアウト → STEALTH PROにステレオイン
  3. ステレオアウト → スピーカーケーブル → 12×4マーシャルキャビネット1960A(スタジオ常設)

PAにはステレオで送信しつつ、モニター用キャビネットもステレオ再生を前提としたセッティング。FM3のアウトプットレベルをマックス、STEALTH PROのボリュームは3時付近で十分な音量が得られます。透明感のある音質で、デジタル特有の高音域の癖も感じられません。これにより、音作りがとても楽になります。

ステレオ感と低域のパワー

ステレオ入力時でも余裕の駆動力で、低域のパワーと音の透明感は本当に素晴らしいです。1台のキャビネットでステレオ使用すると若干のワイド感が犠牲になりますが、2台使用すればこの問題も解消されると思われます。

自宅とステージ、どちらでも活躍

自宅での音作りでも小音量で低域がしっかり再現され、非常にきれいな音が得られます。それがライブステージでの大音量にも対応できるのは驚きです。このアンプが「最先端デジタルパワーアンプ」と言われる理由がよく分かりました。

スタジオやライブでの実用性

一番の魅力は、FM3とSTEALTH PROの組み合わせでスタジオやライブ会場のアンプ個体差に悩まされなくなることです。
従来はアンプのエフェクトリターンに入力する方法でモニターしていましたが、アンプの種類や状態によって音量や音質に影響が出ることが多く苦労していました。このセットアップなら、キャビネットだけを使用してモニターができるので、どんな環境でも安定した出音を確保できます。

まとめ

小型ながら強力な出力と透明感のある音質を持つSTEALTH PRO。ライブ、リハーサル、自宅どこでも信頼できる相棒です。アンプ個体差に悩むことなく、簡単に高品質なモニター環境を作りたい方には特におすすめです。

小型デジタル・パワーアンプ iSP Technologies / STEALTH PRO Power Amplifier Amazon商品の説明より

最大175Wの出力で、わずか544gの革新的デジタル・パワーアンプ
“STEALTH”は、自宅練習時の小音量からアリーナクラスのライブステージでの大音量までもカバーする最先端デジタルパワーアンプです。しかもサイズは横22.8cm、縦10cm、高さ5cm、重さも544gと驚くほど軽くコンパクトです。出力は19VDCの電源で最大175Wなので、THETAプリアンプと合わせればいつもの自分のサウンドシステムが、スピーカーキャビネットに繋ぐだけでそのまま使用できるようになります。大型のラックマウントでしか構築できなかったフルシステムを、エフェクトボードに組み込んで電車でも持ち歩けるようにした唯一の製品です。スピーカーは8Ω 175W/16Ω 106Wでのモノ/ブリッジ接続、ステレオで使用する場合は4Ω 90W(各ch)、8Ω 60W(各ch)で使用可能。また電源のON/OFF切り替え時に起こるノイズも削減しました。これでスタジオ毎に毎回違う状態のアンプを使用して音が決まらなかったり、重いヘッドアンプを運んだりする必要もなくなります。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次