御燈祭り(おとう祭り)

35年ぶりに地元、和歌山県新宮市のお燈祭りに上ってきました。
令和6年2月6日のお燈祭りはコロナ禍以前の通常斎行で行われ活気も戻り、とても楽しく参加することが出来ました。
熊野地方に春のエネルギーを呼び込めたでしょう。

お燈祭りは新宮市の熊野速玉大社の摂社、神倉神社で営まれる千年以上の歴史をもつ伝統的な火祭りで五穀豊穣や家内安全を願い御神火を神倉山の山頂で自分の松明に点火して受け取り、山頂から急な石段を勇敢に駆け降りるという女人禁制(祭り当日)の男性しか参加出来ないお祭りです。
この日上がり子達はお風呂に入って禊ぎをし白装束に身を包み飲食も白い物しか口に入れる事が出来ないので、塩おむすびや白いたくあん白い蒲鉾などしか食べれず飲み物もお茶は禁止で水か白湯、アルコールなら日本酒など徹底して参加します。
そして御神火を受け取る重要な自分の願いを書き入れた松明を持参します。

2000人を超える上がり子達が600段近い石段を登りごとびき岩がある神倉山の神聖な山頂で一ヶ所に集い、神職によって御神火が点火されると各々が持参している松明に一斉に神聖な火を受け取ります。
火の洗礼で浄化され門が開場されるとその石段を駆け降りる勇気とエネルギーは火の下り龍そのものです。
躍動的な良い一年が始まりました。

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