シンプルな作業ですが弦高とピックアップの高さ、この2つのセッティングが重要で、これが出来るようになれば理想のサウンドに近づけるという方法を書きたいと思います。
1)弦高 エレキギターで最初にセッティングするのは弦高
エレキギターで最初にセッティングするのは弦高です。
自分のプレイスタイルに合った弾きやすさや生音の弦の響きの為に調整します。
『弦高が高い場合のメリット』
弦のテンションが強くなり弦の響きが張りのあるパリっとしたサウンドになるのでコードストロークやバッキングが明瞭な感じに聞こえる。
『弦高が高い場合のデメリット』
弦を押さえるタイムラグが出るので速いパッセージのコードワークやソロワークレガート奏法には不向き。
クリーンやクランチなサウンドでポップロック系のコード弾きに向いているセッティング
『弦高が低い場合のメリット』
弦のテンションが弱くなるので腕の負荷が減り演奏がスムーズになる。
『弦高が低い場合のデメリット』
ネックと弦の隙間が狭くなるので弦に少しビビりが出る。サウンド的に若干暗くなる。
演奏性は上がるので比較的ノンジャンルに対応出来るセッティング
自分の場合は弦高を結構下げます。
エレキギターはアンプとセットで成立するので生音で少しくらい弦のビビりがあっても、アンプで鳴らして気にならなかったらオッケーにしてます。それと弦高が低い方がチューニングも安定しやすいです。
2)ピックアップの高さ
その次にピックアップの高さ。
この高さ調整の作業が重要でこれがギターサウンドの決め手になります。
ここが上手く行くとどんなアンプの音作りも楽になるのであせらず時間をかけてクリーン、クランチ、リードとサウンドを変えながらベストな高さを探していきましょう。
『ピックアップが高めの場合のメリット』
輪郭のハッキリした強いサウンドになる。
弦振動を拾いやすくなるので出力が上がる。
『ピックアップが高めの場合のデメリット』
フロントピックアップはブーミーなサウンドになりやすい。
ロック、メタル系のハイゲインサウンドに向いているセッティング
『ピックアップが低めの場合のメリット』
弦との距離が出来るためまろやかな甘いサウンドになる。ピッキングニュアンスが出しやすい。
『ピックアップが低めの場合のデメリット』
ブライトさが減るのでアンサンブルで見えずらい。
ポップ、ブルース、ジャズ、フュージョンなどソフトなサウンドに向いているセッティング
この調整をする時は家でヘッドホンを使ってとか小音量でアンプ鳴らしてやるよりもリハーサルスタジオで大型アンプを大きめの音量で鳴らした方が良いと思います。
ピックアップで拾った音がアンプから出てくるので大きな音量で鳴らした方がピックアップの高さ調整で起こる音の変化がより分かりやすいです。
可能ならアンサンブルの方がギターサウンドの出方が見えやすいのでバンド練習の合間とかも良いですね。
それとバンド演奏時のエモーショナルな方が1人で弾くと腕の力の入り方も変わってくるので、いろんなシチュエーションで少しずつ調整するのをオススメします。
まとめ
ギターを複数持っているならセッティングも1本ずつ変わりますし、1本のギターでも弦のゲージを変えればその都度セッティングも変えないといけないので結構大変なんですが、自分の好みのサウンドが分かってくればどんなタイプのギターでも自分色に出来るようになっていくので一発で終わらせようとせず時間をかけて楽しみながら自分の理想の音を出せるセッティングを探していきましょう!