モニター環境を整えるためプロのレコーディングで教わったこと インシュレーター・スピーカースタンド編

自宅スタジオ・自宅録音の作業する時、みなさんそれぞれ工夫してモニター環境を整えていると思います。今回は、僕自身が使っているモニター環境や、それを整えるまでの経緯、そして実際のレコーディング現場で教わったポイントなどを解説したいと思います。

目次

自宅スタジオ・自宅録音の環境整備 インシュレーターの選び方と使い方

インシュレーターの基本情報

インシュレーターとは、スピーカーの下に敷いて振動を吸収するためのアイテムです。使い方次第で音質が変化し、音が引っ込んだり、高域が減ったりすることがあります。そのため、何日もかけて気楽に調整することが楽しみの一つです。

インシュレーターの設置方法

僕の場合、インシュレーターを3点設置する際には、前方に2つ、後方に1つ置く方法が最適でした。スピーカーの底面ギリギリまで広げて配置することで、より良い結果が得られました。

インシュレーターの購入について

インシュレーターや下に敷くゴムは東急ハンズで購入しました。ただし、これらは店舗によって売り場が異なります。

インシュレーターは資材や金物コーナーで見つけました。(参考までに、オーディオ雑誌では1個60円のものから4個で36,000円のものまで幅広く紹介されています。)

下に敷くゴムは防振材として洗濯機の下などに使用されるため、生活雑貨売り場にあることが多いです。

インシュレーターの知識を得る

インシュレーターの使用は、エンジニアの森山さんから教えてもらいました。スピーカーの上に鉛の重りを置く方法も教わったのですが、我が家の環境では高域の伸びが減ったため、この方法は採用しませんでした。

こういったことは単に、雑誌の評判が良かったり、値段が高くイイモノだったとしても、環境によってぜんぜん合わない場合もあるのです。

試行錯誤の重要性

僕も最初は雑誌の情報や値段などで、決めることもあるのですが、実際に使ってみて合わなければ他の方法を試します。

実際、雑誌に載っている置き方でも、自分の環境では全く良くない結果になることがありました。そのため、試行錯誤を繰り返し、自分の環境に合った方法を見つけることが大切です。

「良い音」を判断する基準

「良い・合う」とは何かを考えた時、最終的には自分の感覚が基準になると思います。

音を聴いた時に本能的に違和感を感じる場合、それは「良くない」と判断して良いと思います。耳が発達していない初心者でも、自分の感覚を信じて試行錯誤を続けることが重要です!

スピーカースタンドの重要性と選び方

スピーカースタンドの必要性

椅子に座って聴く環境を整えているなら、スピーカースタンドを導入することをおすすめします。

価格は多少高めですが、耳の位置にスピーカーのツイーターやウーファーがくるよう調整することで、最適なリスニング環境が作れます。

他のもので代用することも可能ですが、専用スタンドの方が安定感や音質の向上が期待できます。

僕が使用しているのは、WAKATSUKIの小型スピーカースタンドです。底にスパイクが付いており、振動を抑える効果があります。

好きな音場を作るためのポイント

理想の音場を作るには、以下の要素を調整する必要があります

  • スピーカーの前後の位置
  • リスニングポイントの位置
  • 左右のスピーカーの間隔
  • スピーカーの角度や高さ

我が家のリスニング環境は6畳ですが、スピーカーの間隔を広げすぎると音が中抜けしてしまうことがわかりました。特に、大音量で聴ける環境では間隔を広げた方が良い場合もあります。

このような調整は、雑誌のシミュレーション記事を参考にしながら試行錯誤しました。

耳のスキルを向上させるには、自分の環境で何度も調整を重ねることが必要です。

使用しているスピーカースタンドの詳細

ワカツキ小型スピーカースタンド ST-300W/B(2台1組)

  • 定価:\35,000
  • 特長
    • 音響特性に優れた砲弾形2本柱構造
    • 優雅な流線形ベース(スパイク付き)
    • 金属製天板採用
    • 音響特性の良いクッション付き
  • 質量:1台あたり6.7kg

吸音材の効果と使い方

吸音材の必要性

吸音材はなくても問題ありませんが、部屋の音響環境を微調整したい場合には効果的です。特に部屋鳴りが気になる場合、吸音材を試してみるのは面白いアプローチです。

僕の場合、部屋が変わったら高音の響きが気になり、それを抑えるために最初はタオルやクッションを周囲に置いてみました。その結果、少し改善されたので、専用の吸音材を購入することにしました。

吸音材の購入と種類

僕が使用している吸音材は東急ハンズで購入したものです。これは正方形タイプですが、他にも長方形の少し大きめのタイプも販売されています。

また、表面の凹凸のデザインにもいくつかの種類があり、取りあえず試しにこのタイプを選びました。

吸音材を部屋のどこに配置するかによって、音の響き方が変わるので、いろいろな場所に貼って効果を試すのがおすすめです。

まとめ

自宅での音響環境を整えるためには、インシュレーターやスピーカースタンド、吸音材を適切に活用することが重要です。それぞれのアイテムの効果や特徴を理解し、自分のリスニング環境に合わせた工夫をすることで、音質を大幅に向上させることができます。

また、試行錯誤を繰り返し、自分にとって最適なセッティングを見つける過程も楽しみの一つです。音楽を快適に楽しむために、環境整備のアイデアを活かしてください。

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