歌物の楽曲制作をしている時に個人的に一番時間がかかるのが仮歌の録音と編集作業。
歌物の曲は生の声が入らないと聞く人が理解しづらいのでどうしてもこの工程が必要になる。
なので締め切りを逆算して歌詞とメロディーを制作し、ボーカリストのスケジュール調整、スタジオ予約、当日機材を搬入し諸々のセッティングをして歌録り開始。
何時間か後に家に戻ってデータ移してそこから編集作業が始まるのでかなり時間と労力がかかる。
家にボーカルブースがあれば話しは別だが、それでもマイクのセッティングや編集作業は必要なのでやはり時間はかかる。
それを全部取っ払ってくれたのがSynthesizer V Studio pro。
これはメロディを打ち込むだけで生成AIがリアルな歌声で歌ってくれる歌声合成ソフトウエア。
音声処理エンジンはディープニューラルネットワークを使用しサンプルベースの歌声合成と人工知能による歌声合成のハイブリッド手法を採用した歌声合成ソフトウエアという事らしい。
操作性は初めてでもシンプルでとても使いやすく、とにかく素晴らしいのはとても人間らしくリアルな歌声。
何も設定もしないでメロディーを打ち込むだけで本物の歌手が歌っている状態です。サウンドもプラグイン要らずの素晴らしい歌声でブレスも入れられるのでより自然な歌を歌ってくれます。
ボーカルスタイルも1人のキャラクターでエモーショナルやソフトなど特徴のある歌い方に切り替えたり声色も変化できるので曲の雰囲気に合わせやすいし、機能が分かってくれば設定の仕方で女性キャラクターから男性の声色も作れます。
他にも多言語歌唱なので日本語、英語、スペイン語、中国語、広東語での歌唱に対応していて日本語、英語、中国語はラップ歌唱にも対応しているのでラップのフロウも再現できます。
歌声合成ソフトウエアはここまできてるのかと驚愕ですが使う側としては素晴らしい機材にまた出会えたなという思いです。